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産廃ソフトの選び方と導入のポイントについて
本記事では、産廃ソフトの種類や導入によってできるようになること、選び方のポイントなどを紹介します。
産業廃棄物の処理業者、収集運搬業者の業務をサポートするのが、産廃ソフトです。
しかし、種類が多く、どれを選べば良いか悩む方もいるのではないでしょうか。
そもそも何ができるのかわからないと、選ぶべきソフトも見えてきません。
導入するメリットや実際に活用していくまでの流れなども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
< 目次 >
産廃ソフト(システム)とは
産廃ソフトは産廃システムとも呼ばれ、廃棄物の管理や処理・運搬等に関連する業務を効率的に行うために設計されたソフトウェアです。
産業廃棄物の処理業者、収集運搬業者にとって、なくてはならないものともいえるでしょう。
産廃ソフトの種類
産廃ソフトを導入する際は、パッケージ、パッケージをカスタマイズするセミオーダー、一から開発を行うスクラッチのいずれかから選択するのが一般的です。
それぞれ以下のような特徴を持ちます。
【産廃ソフトの種類】
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パッケージ |
セミオーダー |
スクラッチ |
カスタマイズ |
限定的 |
可能 |
可能 |
価格 |
低額コスト |
中程度 |
高額 |
導入期間 |
短い |
期間がかかることもある |
長い |
以下でパッケージとセミオーダーについて解説していきます。
パッケージ
パッケージとは、基本的にすでに完成しているソフト(システム)をそのまま導入する方法です。
細かく調整する必要がないため、導入がスピーディーに行える特徴があります。
また、各社に合わせた調整を行わない分、費用が安く済むのも魅力です。
急いで導入しなければならないケースや、基本的な機能が使えれば良い場合は、パッケージ型の産廃ソフトでも問題ないでしょう。
しかし、各社に合わせた調整を行わないため、自社にとって不要な機能が搭載されていたり、必要な機能が搭載されていなかったりするデメリットもあります。
各社で求める機能は異なるため、必要な機能が搭載されているか事前にしっかり確認しておく必要があります。
セミオーダー
パッケージ型と比較してカスタマイズの柔軟性が高いのが特徴です。
各社に合わせた調整が可能で、パッケージ型と比較して費用はかかりますが、自社にとって使いやすい状態で産廃ソフトを導入したい場合に向いています。
また、パッケージ型と比較して費用がかかるものの、一から開発を行うスクラッチほどの費用はかかりません。
費用を抑えながらも自社に適したシステムの導入が可能です。
ただし、カスタマイズする部分が多い場合は、実際に導入できるまでに時間がかかることもあります。
スクラッチ
各社専用に1からシステムをするのが特徴です。
完全オーダーメイドで作り上げるため自社の業務フローに合わせたシステムを作れるメリットがありますが、開発期間が長く、コストも高くなるデメリットもあります。
また、希望の要件を正確に開発ベンダーに伝え、開発ベンダーがシステムにうまく落とし込むことが必要になるため、導入の難易度は非常に高いと言えます。
産廃ソフトでできること
産廃ソフトによってできることは、選択する製品によって異なります。
ここでは、弊社株式会社JEMS提供の『環境将軍R』を例に、産廃ソフトでできることを紹介します。
【産廃ソフトでできることの例】
営業 |
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受付 |
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配車 |
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収集運搬 |
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計量 |
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売上・支払・請求・入金 |
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マニフェスト管理 |
※廃棄物処理法に規定された電子マニフェストシステム
|
『環境将軍R』は、お客様の課題やご要望に沿う最適なシステムのご提案を行っております。
業種業態に合わせたカスタマイズにも対応していますので、ご相談ください。
株式会社JEMSの産廃ソフト『環境将軍R』について詳しくはこちら
産廃ソフトを導入するメリット
産廃ソフトの導入には費用がかかるため、悩んでいる方もいるでしょう。
ですが、以下のようなメリットがあります。
メリット➀経営状況を把握できる
産廃ソフトを導入することにより、現在の商材・人材・金銭・設備といったさまざまな資源の流れを把握することが可能です。
分析ツールを用いればわかりやすく可視化もできるので、経営状態の把握につながります。
見直しが必要なポイントも見えてくるでしょう。
メリット②属人化を排して業務を標準化できる
特定の人材しか対応できない属人化が起こっていると、担当者不在など不測の事態の業務停滞や組織全体の作業効率の悪化が懸念されます。
わかりやすい産廃ソフトを導入することで対応できる人が増え、属人化の解消にもつながるでしょう。
メリット③生産性を向上できる
産廃ソフトの導入は、生産性の向上とも深く関わっています。
これは、生産管理の最適化につながり、業務の効率化が図れます。
現在、業務効率が悪いと感じている場合は特に大きな効果が期待できます。
関連記事:業務効率化の手法やアイデアとは?メリットや進め方も解説
メリット④ミスを減らせる
業務に関するミスの中には、人為的要因で発生するものが多くあります。
特に手作業で複雑な情報管理が必要な場合は、ミスも増えてしまうことでしょう。
産廃ソフトの導入により自動化できる業務が増えれば、それだけ時間的・精神的な余裕も生まれるので、ミスを減らすことにつながります。
産廃ソフトの選び方のポイント
産廃ソフトであれば、どれを導入しても高い効果が期待できるとは限りません。
業種業態により選び方のポイントは異なりますが、主なポイントとして以下の条件を満たしているか確認しましょう。
【ポイント】
- ・情報が一元管理できるか
- ・産業廃棄物、一般廃棄物、資源リサイクルをまとめて管理できるか
- ・既存のシステムと連携できるか
- ・システム会社のサポート体制に問題ないか
具体的に確認していきましょう。
情報が一元管理できるか
産業廃棄物の処理業務には、契約情報や顧客情報などさまざまな情報を管理する必要があります。
情報の一元管理ができないと必要な情報を探すのに手間取ってしまうことがあります。
効率的に業務を進めるために必要な機能といえるでしょう。
関連記事:一元管理とは?メリット・デメリットを解説
産業廃棄物、一般廃棄物、資源リサイクルをまとめて管理できるか
廃棄物を管理するソフトによっては、管理が別々になっているものもあります。
総合的に取り扱う企業においては、それぞれ別々のソフトを導入するよりも効率的な、一括管理ができるものを選びましょう。
既存のシステムと連携できるか
すでに他のシステムを導入している場合、産廃ソフトとの連携が可能かどうか確認する必要があります。
連携できるかどうかで、実際に運用する際の手間が大きく変わるからです。業
務全体のスムーズな運用のために、既存のシステムと連携できるかしっかり確認しておきましょう。
システム会社のサポート体制に問題ないか
何かわからないことがあったとき、すぐに質問できる環境が整っているシステムを選ばないと業務が滞ってしまう恐れがあります。
何らかのトラブルが発生した際に迅速に対応できるサポート体制を整えているか確認しておきましょう。
他社には真似できない充実したサポート体制を整えています。
『環境将軍R』の運用サポート体制について詳しくはこちら
産廃ソフト導入の流れ
産廃ソフトを導入する際、どのようのな流れになるのか確認しておきましょう。
以下は一般的な導入の流れです。
【一般的な導入の流れ】
- 1.現状把握・・・自社の課題を整理して要望・要件を整理する
- 2.選定・・・自社に最適な産廃ソフトを選定する
- システム開発※必要な場合・・・要望・要件に沿ったシステムの開発
- 3.テスト運用・・・初期データの整理や操作の説明を受ける
- 4.運用開始・・・本稼働
- 5.サポート・・・稼働中のトラブルに対してサポートを受ける
自社に適した産廃ソフトを導入するためには、現在の課題をしっかり把握することが重要です。
そのため、あらかじめ課題を整理しておきましょう。
ヒアリングの際、課題や要望を漏れなく伝えることが大切です。
パッケージの導入では、対応してもらうのが難しい場合もありますが、セミオーダー型の製品であれば要望に応じてカスタマイズが可能です。
必要なカスタマイズによって開発にかかる日数も変わってくるので、よく確認しておきましょう。
システム開発が完了した後は、テスト運用を行います。
ここで問題がなければ運動開始となります。
本稼働後のトラブルについては、具体的にどういったサポートが受けられるのか、事前に確認しておくことが大切です。
例えば、メールでしか問い合わせに応じていないシステムでは迅速な対応が難しい場合があります。
すぐに問題の解決策を探せるような情報が詰まったサポートサイトが用意されていると便利です。
その他、わからないことや気になることがあれば、正式に依頼を決定する前に確認しておきましょう。
産廃ソフト導入に使えるIT導入補助金
産廃ソフトの導入を検討したいと考えているものの、費用面が気になっているといった方もいるかもしれません。
そうした場合に活用できる「IT導入補助金」があります。
補助金は返済する必要がないので、自社が補助金支給の条件を満たしているのであれば、積極的に活用してみましょう。
ここでは、IT導入補助金2024(※)を例に紹介します。
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者等の労働生産性の向上を目的とした制度であり、業務効率やDX化のために導入するITツールに関連した補助金です。
注意点として、産廃ソフトすべてがIT導入補助金の対象となるわけではありません。
対象となるのは、IT導入補助金事務局の審査を受け、補助金のホームページで公開されているもののみです。
補助の対象には、相談対応などのサポート費用や、クラウドサービスの利用料も含まれています。
また、対象となる中小企業・小規模事業者は、日本国内で法人登記しており国内で事業を営んでいる法人または個人です。
通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型・電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠があるので、適したものを選択して申請しましょう。
選択する枠によって補助額が変わります。
自社の課題に合わせたITツールの導入で業務効率化や売り上げアップを目指す「通常枠」の場合は、補助率が1/2以内です。
補助額は1プロセス以上だと5万円以上150万円未満、4プロセス以上だと150万円以上450万円以下となっています。
申請の流れは以下の通りです。
【補助金申請の流れ】
- 1.IT導入補助金事業の理解
- 2.事前準備
- 3.交付申請
- 4.補助事業の実施
- 5.事業実績報告
- 6.補助金交付手続き
- 7.事業実施効果報告
注意点として、補助金の交付を受けるためには、交付が決定してから発注・契約・支払いを行う必要があります。
交付決定前に行った場合は補助金の対象外となります。
年度によって内容が変更になることもあるので、利用を検討するタイミングで最新情報を確認しましょう。
(※)参考:令和5年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業:IT導入補助金 2024
自社に合った産廃ソフトを導入することで多くのメリットがある
いかがだったでしょうか。
産廃ソフトの概要や導入プロセス、利用するメリットなどを紹介しました。
産業廃棄物の処理業者や、収集運搬業者にとって役立つソフトであることがお分かりいただけたかと思います。
当サイトを運営する株式会社JEMSでは廃棄物処理・リサイクル業者さま向けの基幹システム「将軍シリーズ」を中心に、多彩な連携サービスで総合的なソリューションをご提供しています。
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