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ISOとは?産業廃棄物処理業との関係と取得により期待できる恩恵

本記事では、ISO認証とは何なのか、産業廃棄物処理業とはどういった関係があるのかなどを紹介します。

 

排出事業者が様々な産業廃棄物処理業者の中から委託先を選定する際、選定ポイントの一つになり得るのがISO認証の取得状況です。産業廃棄物処理業に従事する処理業者にとっても重要な認証といえます。

 

ISO認証について詳しく知りたい処理業者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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ISOとは

 

 

ISOとは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略称です。

国際標準規格を制定するための機構であり、日本だけではなく、多くの国が参加しています。

 

ISO認証を受けることができれば各製品やサービスで定められた品質基準をクリアしていることになるため、信頼度を判断する一つの基準として活用可能です。
ISO認証といっても実にさまざまな種類があるのですが、中でも産業廃棄物処理業と関連性のあるものとして「ISO14001」と「ISO27001」が挙げられます。

 

ISO14001

 

ISO14001は、環境マネジメントシステムに関する国際規格のことをいいます。

環境パフォーマンスの向上や順守義務を満たすこと、環境目標の達成といったことを狙いとした規格です。

ISO14001認証を取得するために、企業は継続的に環境への負荷を低減できるような仕組みづくりを行い、取り組んでいかなければなりません。
取得できれば国際的に見て地球環境に配慮した取り組みを行っている企業として評価されることになります。

 

ISO27001

 

ISO27001は、情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格のことをいいます。

狙いとしているのは、ISMSの確立・実施・維持・継続的な改善と、情報セキュリティのリスクアセスメントおよびリスク対応です。

 

認証を受けるためには、どういった情報リスクがあるのか、そのリスクを回避するためにはどういった対策をとるべきか考え、計画・実行していかなければなりません。
自社にとって必要な情報リスク対策を考え、その通りにきちんと情報セキュリティマネジメントシステムが構築されていることが認められると認証を受けられます。

 

産業廃棄物処理業におけるISOの関係

 

まず、環境マネジメントシステムに関する国際規格である「ISO14001」についてですが、産業廃棄物処理業では事業が環境問題解決と直結していることもあり、切っても切れない関係にあります。

近年、環境問題への関心は高まり続けている状況です。

そのため、企業の中には取引先からISO14001の取得を推奨されるところもあるようです。

 

次に情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格である「ISO27001」との関係についてです。
産業廃棄物処理業者は取引先の機密情報や個人情報を扱うことになるため、情報漏えいを防ぐための取り組みに力を入れているかは非常に重要なポイントになります。
ISO27001を取得していれば情報セキュリティ管理が国際基準できちんと行われていることを証明可能です。

 

万が一、処理業者が顧客の情報を外部に漏らしてしまった場合は、信用を失うだけではなく、情報を漏らされてしまった企業側から見ても大きなリスクがあります。
ISO27001認証を取得しておけば、このような状態にならないための対策をとり、セキュリティ体制を整えていることを証明できます。

 

ISOの認証取得によりもたらされる恩恵

 

 

ISO認証取得によって、さまざまな恩恵が期待できます。
代表的なものは以下の3つです。

 

①信頼性の向上を図れる

 

認証を取得できれば国際基準に沿った形で対策をとり、それを実行していることの証となります。
これは、企業の社会的な信頼性を高めることにつながるでしょう。
漏えいすると大問題になるような情報を取り扱っている排出事業者は特に信頼性を重視しています。

 

②法規制に対応できる

 

ISO14001の中では、環境に関する法規制に対する要求事項があります。
そのため、ISO14001認証を取得している企業は厳しい法規制に対応していると判断されます。

また、取り組みが明確になるので、コンプライアンス意識の向上にもつながります。

 

③環境問題と向き合える

 

ISO14001取得のためには、環境に配慮した活動を考え、それを実行していかなければなりません。
その中で環境問題と向き合うことにつながります。
環境負荷の低減に貢献できるのも大きな魅力です。

 

 

ISOの運用において必要なアクション

 

ISO14001またはISO27001を取得し、運用していくためにはどういったことが求められるのでしょうか。
ここでは、ISOの運用において必要となるアクションをそれぞれ紹介します。

 

ISO14001の運用

 

ISO14001の運用では、以下が必要です。

 

【必要なこと】

  • ・環境方針・目標の策定
  • ・環境影響の評価
  • ・法規制への対応
  • ・組織の役割、責任および権限の明確化
  • ・環境性能に関するモニタリングと測定
  • ・内部監査とマネジメントレビュー
  • ・発生した不適合への是正処置

 

1年に1度審査を受け、認証を更新し続ける必要があります。
そのため、認証が認められたらそれで終わりではなく、継続してPDCAサイクルを回し取り組んでいかなければなりません。

 

途中で業務のやり方が変わることもありますが、その場合は対応が必要です。
また、法規制は改正されることもあるため、最新の情報を入手していかなければなりません。

 

ISO27001の運用

 

ISO27001の運用では、以下が必要です。

 

【必要なこと】

  • ・情報セキュリティリスクアセスメントを構築する
  • ・リスク対応計画を立てる
  • ・組織の状況を理解し目的目標を管理する
  • ・自主ルールの理解やISO27001の活動を知る教育を行う
  • ・内部監査とマネジメントレビュー
  • ・発生した不適合への是正処置

 

内部監査では、取り決めたルールのとおりに運用できているか、加えるべき内容はないかなどをチェックします。
是正処置が必要なものは優先して行い、再発防止に取り組んでいきましょう。

 

ISO認定取得のメリットは多い

 

いかがでしたでしょうか。
今回は、産業廃棄物処理業において注目したいISO認定について紹介しました。

 

概要や認証取得により期待できる恩恵などについてご理解いただけたかと思います。
排出事業者からの処理業者選びの際の一つの基準になるため、処理業者の方も注目したい認証です。

 

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