業務の属人化を解消する方法と業務の属人化を引き起こす原因
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デジタコのメリット・デメリットとは?アナタコとの違いや導入の流れ
最近ではデジタコを装備したタクシーやバス、トラックなどの車両を見かける機会が増えました。
産業廃棄物を収集運搬する車両でも、デジタコの導入が進んでいます。
しかし、デジタコの機能やアナタコとの違い、導入方法などをご存知ない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、デジタコの機能やメリット・デメリット、導入までの流れを解説します。
車両を扱う業務に従事している方、デジタコの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
< 目次 >
デジタコについて
ここではまず、デジタコの機能や役割、アナタコとの違いを見ていきましょう。
デジタコとは
デジタコとはデジタルタコグラフの略称で、デジタル式の運行記録用計器を指します。
走行時間・距離・速度(法定三要素)などのデータを記録するタコグラフは、車両の稼働状況を把握するために、多くの自動車に搭載されています。
ドライバーの安全運転や健康管理のために、欠かせないアイテムになりました。
タコグラフはドイツから伝わり、1960年代ごろから日本でも普及し始め、当初は路線トラックや長距離路線バスへの装着が義務付けられていました。
現在では、路線バスや貸切バス(路線100km以上)のほか、大都市部の法人タクシーやハイヤー(個人タクシー以外)、総重量7トン以上または最大積載量4トン以上の全ての事業用トラックに装着義務が拡大されています。
装着義務を怠った場合、30日間の車両使用停止処分や営業停止処分を受けることの他、反則金が科されることもあるため注意しましょう。
デジタコとアナタコとの違い
タコグラフには従来のアナログ式(アナタコ)と、近年主流化しているデジタル式(デジタコ)の2種類があります。
アナタコは円形のチャート紙に、車両の走行速度に合わせた針の動きで線を描き記録します。
チャート紙は24時間で一回転する仕組みで、線の動きを頼りに走行状況を読み解きます。
アナタコの装着は比較的容易で初期費用も安いというメリットがあります。
その一方で、チャート紙を読解するためには専門知識や経験が必要で、時間や手間がかかります。
また、記録データは簡易的であるため、改ざんや不正に対する信頼度も低くなる傾向にあります。
デジタコは、メモリーカードやインターネットなどのデジタル技術を用いて記録します。
車両の走行時間・距離・速度だけでなく、GPSによる位置情報や急加速・急減速、アイドリング情報まで多くのデータを記録します。
車載器から取り出したメモリーカードをパソコンで読み込み、専用ソフトを使えば管理帳票を簡単に作成可能です。
また、ネットワーク型のデジタコでは、車載器から発信される情報をパソコンからリアルタイムで確認できます。
データの改ざんや不正を防ぎやすく、ワンタッチで確認ができ操作も簡単です。
ただし、導入には数十万円の初期費用や、修理・不具合によるランニングコストがかかることもあります。
デジタコ導入の際は、国土交通省や経済産業省の助成金・補助金制度を利用できるケースがあるため、忘れずにチェックしましょう。
デジタコのメリット
機能面や使い勝手の進化が著しいデジタコは、アナタコに代わって普及が進んでいます。
ここでは、デジタコを導入する具体的なメリットを見ていきましょう。
データ確認が簡単
デジタコでは、車両の運転状況に関する情報を簡単に確かめることができます。
メモリーカードに記録された情報は、事務所に戻ってからパソコンに読み込めば一目瞭然です。
ネットワークを経由すれば、メモリーカードを取り出す手間もかかりません。
専用の解析ソフトを用いれば、ドライバーの運転状況や労働状況を簡単に分析できます。
また、データはUSBメモリやクラウドサービス上に保存でき、いつでも見返せます。
走行中の事故削減
デジタコでは急発進や急ブレーキ・高速度などの危険運転を察知・評価することができます。
運転状況が正確に記録されることで、ドライバーの安全運転への意識が高まります。
また、走行時間や距離を確認することで、連続運転や休憩時間の取得状況を把握できます。
運転データを元にドライバーの健康管理を徹底すれば、過労運転や不注意による事故の予防効果も期待できるでしょう。
燃費改善
特殊車両の燃費は悪く、走行距離が長いことで燃料費が高くつく傾向があります。
デジタコの導入により、設定速度を超えた際や急加速・急減速時に警告音を鳴らすことで、アクセル操作を穏やかにするよう促し、燃費の向上も期待できます。
デジタコの運転状況に関する情報をドライバーの省エネ運転教育へ活用することも可能です。
車両の動態管理
デジタコの導入により、車両の細かい動態を管理することができます。
運転状況のデータを可視化することで、ドライバーとの面談や研修を有効的に行い、労働環境・サービス品質の改善に生かせます。
また、GPSによる位置情報を取得すれば、配車の効率を上げ、売上アップや顧客獲得にも貢献できるでしょう。
より多くのデータが集計可能
従来のアナタコで記録できる情報は、走行時間・距離・速度に限られていました。
一方、デジタコでは法定三要素に加え、位置情報や急加速・急ブレーキ・アイドリング情報、エンジンの回転数や空車での走行区間を記録します。
ドアの開閉まで記録できるものもあります。
より多くのデータを集計し、事故防止や燃費向上・安全運転教育に活用可能です。
情報の転送が楽
アナタコのチャート紙は、情報を読み取るのに一定の時間を要します。
対してデジタコはメモリーカードやネットワークを効果的に用い、情報を素早くパソコンに転送できます。
運転日報や報告書などの作成が容易にでき、業務の効率化に繋がるでしょう。
また、パソコンで一括管理できれば、情報の二次活用もしやすいです。
専門知識は必要ない
デジタコを使う上では、機械や情報分析などの専門知識は必要ありません。
デジタコやパソコンの操作は簡易的で、デジタル機器に苦手意識がある方や、年配のドライバーでも使いやすいのがポイントです。
ドライバーと通話可能
デジタコには音声通話機能を加えられるものもあります。
日々の事務報告や、渋滞や遅延などの緊急事項の連絡に役立ちます。
ネットワークを介して得たリアルタイムの位置情報や走行ルート情報を生かし、通話だけでは得られない情報をもとに適切な指示がしやすくなります。
また、留守電機能や録音機能があれば、離席時の聞き逃しや連絡ミスを避け、トラブル発生時の証拠にもなります。
デジタコのデメリット
デジタコには、多少なりともデメリットが存在します。
導入費用
アナタコの相場が数万円であるのに対し、デジタコの相場は5万円〜30万円と幅広いです。
高性能・多機能になるほど、デジタコの導入費用は高くなります。
車両台数が多い事務所や企業では、導入費用や維持費用がかさむケースも考えられます。
予算を決めた上で、必要な機能を絞ることや、動態管理システムなどの他サービスとの併用を検討しましょう。
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データの破損リスク
デジタコは機械やインターネットベースで稼働しているため、機械の故障やサーバーダウンなどによりデータが破損する恐れがあります。
データには個人情報が含まれているため、情報が漏洩した場合、企業の責任が問われます。
ドライバーへの心理的ストレス
デジタコの精度はアナタコに比べて高く、運転に関する細かい情報まで記録します。
ドライバーによっては、勤務状況を常に監視されているように感じ、ストレスを抱く可能性があります。
デジタコの導入時には、導入の目的やデジタコの機能を説明した上で、ドライバーの理解と協力が欠かせません。
デジタコ導入の流れ
最後に、デジタコを導入するまでの一連の流れを見ていきましょう。
問い合わせ・申し込み
まずは、デジタコの販売・施工・保守サービスを提供している会社に問い合わせます。
複数の会社に申し込み、相談・比較しながら一社に絞るのも効果的です。
打ち合わせ
デジタコを扱う会社と打ち合わせを行います。
現状の業務内容や導入の目的、希望する機能や効果を伝え、最適なデジタコを提案してもらいましょう。
設置や契約に必要な書類・準備事項を聞いておくと、今後の流れがスムーズになります。
契約
導入したいデジタコが決定したら、契約を交わします。
装着
対象車両にデジタコを装着します。
装着を行いながら、使用方法やデジタコ運用の仕組みについて説明を受けます。
仮運用
まずは、短期間の仮運用を行います。
実際に使用してみて不具合がないか、改善点がないかを確認します。
現場の業務や車両のタイプに合わせて、設定や活用方法をカスタマイズすることが重要です。
本運用
自社管理が可能な状態で、本運用を開始します。
不明点やトラブルが発生した場合は、会社に問い合わせて逐一解決していきましょう。
デジタコを利用してデータを安全に一括管理
いかがでしたでしょうか。
今回はデジタコの機能やメリット・デメリット、導入までの流れを解説しました。
アナタコに比べ、デジタコは多種多様な機能を備えており、活用の幅も広いです。
安全運転や業務効率化、ドライバーの労務管理など、目的や効果に合わせて最適なデジタコを選びましょう。
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