お電話

メニュー

ナレッジ・コラム

COLUMN

カーボンニュートラルとは?3つのメリットと事例をわかりやすく解説

2022/02/28

2022/3/28

  • 脱炭素
  • カーボンニュートラル

 カーボンニュートラルとは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量をできる限りゼロを目指し、排出量を減らすとともに、森林等によるCO2の吸収量を同じにして、実質的にゼロにすることを意味しています。

カーボンニュートラルって何?わかりやすく解説

 テレビや新聞などでカーボンニュートラルという言葉をよく聞くようになりましたが、いったいどのような意図を持った言葉なのでしょうか。その概要やカーボンオフセットなどの類似概念との違いを比較していきたいと思います。

 

カーボンニュートラルとは

 そもそも、カーボンニュートラルとは、地球温暖化による気温上昇を抑えることを目的に、温室効果ガスの排出される量をプラスマイナスゼロにしていくことをいいます。よく最初のイメージが難しいと話される方がいますが、カーボンとニュートラルの2つで分けて考えてみましょう。

 

 カーボンは、炭素という意味があります。これは、二酸化炭素をイメージすると良いでしょう。一方で、ニュートラルには中立という意味があります。組み合わせると二酸化炭素を中立にする、つまり人間は呼吸をするため、二酸化炭素の排出をゼロにすることはできませんが、できる限りゼロを目指して、排出量を減らすとともに、森林等によるCO2の吸収量を同じにして、実質ゼロとしていく取り組みです。

 

 

 他にも、カーボンオフセットという言葉がありますが、これはオフセットと記載があるように埋め合わせることを意味しています。つまり、カーボンオフセットとは、事業活動において温室効果ガスの排出量をゼロにできないところを、別の温室効果ガス削減行動に投資をして、排出量の埋め合わせを行うことです。少し難しいように感じますが、森林への植樹などをイメージするとわかりやすいでしょう。

 

カーボンニュートラルの目的とその背景

 環境問題の改善において、パリ協定という言葉を。パリ協定とは、2020年から運用が開始された気候変動問題に関する国際的な枠組みのことです。そこには、「目標として平均気温上昇を以前と比べて2℃より十分低く保つ(2℃目標)」、「1.5度に抑える努力を追求(努力目標)」などの記載があります。

 

 また、最近では、頻発する自然災害により地球温暖化の被害をだれでも当たり前に感じるようになりました。その結果、世界中でカーボンニュートラルの実現を目指していく意識が高まっています。

カーボンニュートラルの3つのメリット!取り組む企業の目的は?

 カーボンニュートラルを目指していくと、どのようなメリットがあるのでしょうか。3つのメリットと取り組む企業の目的についてご説明します。

 

メリット1 ESG投資による資金調達

 カーボンニュートラルを企業が目指すことは、社会貢献に関心の高い企業として企業価値を高めるメリットがあります。最近では、ESG投資を行う投資家が増えており、カーボンニュートラルに着手することは大前提となっています。

 

ESG投資とは、下記の3つの観点から投資を行うことです。

・環境(Environment)

・社会(Social)

・企業統治(Governance)

 

 日本においても年金の運営を行う年金積立金管理運用独立行政法人が、ESGの要素を考慮して投資する方針を示したことが話題となりましたが、ESG投資には個人投資家よりも機関投資家からの注目度が高く、今後も投資額の拡大が予想されます。

 

ESG投資についてはこちらのコラムもご覧ください。

ESG投資とは?:https://www.j-ems.jp/public-ict/column/column-2036/

 

 

メリット2 補助金による支援が見込める

 カーボンニュートラルを目指し新たな設備投資を考えている企業には、昨今の補助金の内容を見てみると“カーボンニュートラル”や“脱炭素”という要素を含んでいることが多く、支援の対象といえます。

 

 

【環境省】工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業

工場の設備更新や、運用改善による脱炭素化を支援するための補助金です。

 

【環境省】グリーンリカバリーの実現に向けた中小企業等のCO2削減比例型設備導入支援事業

中小企業が空調、給湯器等の省CO2型設備を導入する際に補助金が受けられます。

 

さらに詳しく知りたい方は、環境省のページを参照してください。

https://www.env.go.jp/earth/earth/ondanka/enetoku/2022/

 

 

メリット3 経営コスト削減

 カーボンニュートラルを目指すには、どうしても設備投資や運用の改善が必要となりますが、省エネ効果の大きい高効率な設備の導入や太陽光発電などの再生可能エネルギーへの切り替えにより、将来的な企業の経営コスト削減につながります。

まとめ

 カーボンニュートラルとは、二酸化炭素の吸収量と排出量のプラスマイナスゼロを目指していく考え方です。年々、地球温暖化による被害が増加している今、企業がカーボンニュートラルに取り組むことは、必須であるといえます。

 カーボンニュートラル実現を目指す企業の取り組みは、企業の価値を高め、補助金制度による後押しや経営コスト削減に繋がります。年々、地球温暖化による被害が増加している以上、個人はもちろん、企業がカーボンニュートラルに取り組むことは、絶対的なものとなっています。

PAGETOP

お問い合わせ

Contact & Download