4Rとは?
2020/09/28
2024/1/9
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はじめに
近年、海洋プラスチック問題など廃棄物問題が世界的な課題となっています。2020年7月よりレジ袋が有料化され、日本全体でもプラスチック等のゴミ減量への取り組みがなされています。その取り組みのキーワードとして「4R」があります。
4Rとは?
4Rとは、Refuse(リフューズ)、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の頭文字をとったものです。Reduce、Reduce、Recycleの頭文字をとった「3R」はよく知られていますが、この3RにRefuse(リフューズ)を加えた4Rが注目されています。
①Refuse(リフューズ):断る
ゴミになるものを持ち込まない、不必要なものは買わない、断る
- 外出の際はマイバック、マイバスケット、水筒などを持参し、レジ袋、ペットボトル飲料の購入を控える
- 過剰包装を断る
②Reduce(リデュース):減らす
ゴミの量を減らす、ゴミをなるべく出さない生活をする
- 簡易包装の商品や詰め替え用品を購入する
- 購入量を減らす
③Reuse(リユース):繰り返し使う
物を修理する、人に譲る、リユース商品を使用する
- 機械や家具などは修理して長く使用する
- まだ使えるものはフリーマーケットやアプリで出品する
④Recycle(リサイクル):資源として再利用する
ゴミは分別して捨てる。リサイクル品を購入する。
- 紙やプラスチックなどを分別し
- 再生資源を利用した製品を購入する
ICTで取り組む4R
リサイクルボックスの設置や啓発など、主に住民に向けた活動として自治体が進めていることが多いですが、企業全体で取り組むことでもゴミの減量に大きく貢献することができます。また、4Rへの取り組みは、ITを活用することでも可能となります。
①センサーとデータ解析で機械の故障予測:Reuse
機材や設備等にセンサーを付け、そのデータを分析し、異常の判定や異常予測の検知を行います。早い段階で故障に気づくことができ、機材や設備等を長期的に使用することができます。
②サプライチェーンマネジメントによる生産管理で生産ロス削減:Reduce
在庫管理や生産を最適化することで、必要な量の調達・生産できます。原料の調達量や生産ロスを削減することで、ゴミの減量を実現します。
③ペーパーレス化:Reduce
紙を使用した業務や資料を電子化することで紙ゴミの削減ができます。クラウドサービスを利用することで、会社全体でデータを共有することができます。
④センサーでリサイクルボックスの中身を見える化:Recycle
リサイクルボックスにセンサーを付けることで、ゴミの量を把握でき資源の効率的な回収を行い、リサイクルにかかる費用を抑えることができます。
まとめ
4Rとは、Refuse(リフューズ)、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の総称のことで、ゴミの減量に向けた考え方です。地球規模で問題となっている廃棄物量の増加と資源の枯渇の解決に向け、自治体だけではなく企業での取り組みも重要となってきています。
4Rは自治体や個人での取り組みのイメージが強いですが、企業として意識的に取り組むことで地球環境に大きく貢献できます。また、ICTを取り入れることで、同時に業務コストの削減をすることも可能です。企業のゴミ減量、地球のゴミ減量に向け、ICTを活用した4Rへの取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。
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すでにプラスチックの資源循環をはじめとした実証実験などにご活用いただいています。
その他にも、一般廃棄物を削減するための回収量の見える化などさまざまな取り組みを支援しています。
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