Industry 4.0 とは?
2020/08/31
2020/8/27
- ICT
- IT
- IoT
- サプライチェーンマネジメント
- Society 5.0
- AI
- 循環型社会
- ⼟⽊・建設
はじめに
「Industry 4.0」とは第4次産業革命とも呼ばれ、IoTの活用によって製造業を革新することで経済発展を目指す、ドイツの国家プロジェクトを指します。このドイツの動向を受け、アメリカや日本、中国でも取り組みが始まっています。
Industry 4.0の目的
Industry 4.0の目的は主に以下の2つです。
・人間、機械、その他の企業資源が互いに通信することで、各製品がいつ製造されたか、そしてどこに納品されるべきかといった情報を共有し、製造プロセスをより円滑なものにすること
・既存のバリューチェーンの変革や新たなビジネスモデルの構築をもたらすこと
(参照:総務省 平成30年版 情報通信白書「補論 欧州の事例 インダストリー4.0とは」)
Industry 4.0の中心、スマートファクトリー
Industry 4.0のコンセプトの中心となるのは、「スマートファクトリー」です。スマートファクトリーは、工場内のあらゆる機設備、管理システムをインターネットに接続することで、工場のデータを統合的に管理し、生産性の向上や製造の円滑化を図る仕組みです。ドイツでは、電子機器メーカーや自動車メーカー、IT・通信企業などが、IoT、ビッグデータ、AI、産業用ロボットなどの様々な最先端技術を活用し、スマートファクトリーに取り組んでいます。
スマートファクトリーの特徴
スマートファクトリーの以下の5つの特徴を生かして、Industry 4.0の実現に貢献しています。
- 接続性が高い
- 最適化が進む
- 可視化に貢献する
- プロアクティブな対応が可能となる
- 高い即効性を確保する
(参照:FUJITSU JOURNAL「インダストリー4.0とは? スマートファクトリーの5つの主な特徴」)
日本の取り組み
日本では、Industry 4.0と似たような取り組みとして、Society 5.0「超スマート社会」があります。Industry 4.0では主に製造業での効率化を図ることで経済発展に貢献するものでしたが、Society 5.0ではより広く、社会全体を対象としています。Society 5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)を指します。今後日本でも、製造業だけでなく、ものづくりやまちづくり、インフラ、交通などの様々な分野でICTを活用したイノベーションが起こると考えられます。
(Society 5.0についてはこちら)
まとめ
Industry 4.0とは、スマートファクトリーをコンセプトの中心として製造プロセスの円滑化、ビジネスモデルの再構築を図り、経済発展に取り組むドイツのプロジェクトです。今回はドイツのIndustry4.0を取り上げましたが、IoTなどの技術を活用し、スマートな社会を目指すことは世界的にもトレンドとなっています。日本ではSociety 5.0「超スマート社会」を目指し、様々な分野での取り組みが進められています。
これから企業や行政等が急激に発展しているIoTやビッグデータを取り入れることで、多くの人やモノがつながり、より便利な社会になっていくでしょう。未来のスマート社会に向け、ICTの導入を検討してみてはいかがでしょうか。