スマートシティとは?
2020/06/23
2021/3/30
- ICT
- IoT
- Society 5.0
- デジタル化
はじめに
スマートシティとは、公益財団法人長寿科学振興財団にて下記のように定義されています。
ICTの先端技術を用いて都市や地方が抱える固有の課題(人口減、高齢化、観光、農林水産業、教育、医療、雇用、防災、財政等)に対し、データを利活用し解決するため国の取り組みとして行われているまちづくり構想です。
(参照:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「スマートシティとは」)
スマートシティのメリットと課題
スマートシティには
- インフラがIoT化されているため、道路の渋滞を減少させるなど街の管理や社会インフラ整備がしやすくなる
- 再生可能エネルギー導入やEV車の普及によるCO2削減など、地球環境に良い街になる
- 各家庭が太陽光を備蓄することによる災害対策
など、多くのメリットがあります。その一方で、
- システムに不具合が起こった場合、街としての機能が停止する可能性がある
- 設備投資など多額のコストがかかる
というデメリットもあります。
スマートシティの事例
①アムステルダム デジタル水路
アムステルダムは海抜が1メートルということもあり、長年洪水に悩まされてきました。そこでwaternet社の協力により街の水路をIoT化し、デジタル水路を開発しました。デジタルで水が管理されていることで洪水などの水害が減少しました。
(参考:water net「Digitale Transformatie」)
②杭州市 シティブレイン計画
杭州ではアリババ社のシティブレイン計画により交通インフラが進化しています。画像認識技術、人工知能によるディープラーニング、クラウドコンピューティングなどを利用し、交通を監視が可能になりました。下記の写真は渋滞や交通違反、事故などが分かるシステムです。
(参照:GLO Tech trends「もう交通警察はいらない?杭州スマートシティプロジェクト(ETシティブレイン)が最終テスト段階!?」)
③トヨタ自動車株式会社 コネクティッド・シティ
米国ネバダ州ラスベガスで開催されるCES 2020にて、人々の暮らしを支えるあらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ」のプロジェクト概要を発表しました。2020年末に閉鎖予定の静岡県裾野市にある東富士工場の跡地を利用し街づくりを進め、自動運転、モビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などを導入・検証できる実証都市を新たに作ります。
(参考:YouTube「Woven Cityイメージビデオ」)
まとめ
スマートシティとは、現在私たちが行っている生活をテクノロジーの利用で、よりよい暮らしをするための夢がある街づくりのことです。ITを駆使して様々なモノと融合させることにより無駄を少なくして、その分私たちは他のコトに力を注げることが可能になります。また、人口が都市部に集中している今、スマートシティ構想で地方創生を図ることも期待できます。未来のこと、地球のことを考えると実現させなければなりませんが、まだまだ課題が多いのも事実です。環境DX事業ではお客様それぞれの抱えるリスクや課題を検討し、より低リスク・低コストで効果が期待できるIoTの導入について提案させて頂きます。スマートシティの実現に向けて、IoTの導入を検討してみてはいかがでしょうか。