Society 5.0 とは?
2020/05/08
2021/11/19
- i-Construction
- Society 5.0
- AI
- 循環型社会
- 地方創生DX
- ⼟⽊・建設
はじめに
Society 5.0 とは、これから日本が目指していく「超スマート社会」のことを意味しており、内閣府では以下のように定義しています。
・サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
・狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもの
(参照:内閣府「Society 5.0」)
超スマート社会
情報社会(Society 4.0)では、データは基本的に人間が入力し、そのデータをクラウドサービス等のデータベースから引き出し、人間が分析を行ってきました。そのため、
- データの入力を人間が行うためミス等が生じる可能性がある
- 多くの情報から必要な情報を取得し分析するため作業工数が多い
- 人によって分析方法などが異なる
- 高齢者や障害者などの労働や行動範囲が制限される
などの問題がありました。超スマート社会(Society 5.0)では、IoTであらゆるモノのデータを入手し、そのデータをAIで分析・解析します。人間の手が加わらないため、一貫したデータの記録・分析が可能となり、また、人間では取り扱う事のできないビッグデータの分析も可能になります。
Society 5.0 で活用されるIT・ICT技術例
①製造業・メーカー
在庫過多、人手不足などの課題を解消するため、
- AIの製造・販売・在庫情報の解析による需要予測
- 職人技のモデル化による熟練技術の継承
- RPAによる省人化
などの導入が期待されています。
②農林水産業界
高齢化、人手不足などの課題を解消するため、
- AIによる病害虫の検知や発生予測、作物の収量予測など
- 無人トラクターによる農作業の自動化(スマート農業)
- ドローンによる農作物の生育状況の確認
- 消費者のニーズに合わせた農産物の自動配送
などの導入が期待されています。
③建設業界
技術者の高齢化、人手不足などの課題を解消するため、
- ドローンの3次元測量(写真測量)による検査の省力化
- 設計・施工計画の自動算出
- ICT建設機械による建設業の自動化
などの導入が期待されています。
④医療・介護
医師・介護士不足を解消するのみならず、病院などに行く手間を省くことができる
- 遠隔医療(タブレットや専門端末で診療を受ける)
- 電子カルテによる医師間・病院間の情報共有
- AI介護ロボット(介護者との会話、生活支援、カメラやセンサーによる24時間
365日の見守りなど)
などの導入が期待されています。
まとめ
Society 5.0 は、「超スマート社会」という日本が目指していく新しい社会のことです。これまでの社会(Society 4.0)では、経済や組織といったシステムが優先され、個々の能力などに応じて個人が受けるモノやサービスに格差が生じている面がありましたが、Society 5.0 では、今まで人間が行っていた作業等をAIやロボットが代行・支援し、誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることができるようになります。Society 5.0 を活発化させ日本を変えていくため、各企業などの最新IT・ICT技術の積極的な導入にも期待が高まっています。Society 5.0「超スマート社会」の実現に向け、最新IT・ICT技術の導入を是非検討してみてください。