タイ国の産業廃棄物の適正管理実現に向けた調査事業を実施
当社が日本で提供している廃棄物処理手続きにおけるリスク可視化、適正管理支援システム『GENESYS-ECO』が、タイの廃棄物管理適正化に資するために、独立行政法人国際協力機構(JICA)の採択を受けて、タイでの調査事業を実施しました。
プロジェクトの背景・課題
タイは、1990年代初頭からの工業化推進もあって従来の加工業に加え、自動車、電気電子産業が集積し、特に自動車産業は一大産業に成長しています。一方で、産業廃棄物は工業省工業局が一元的に管理を行っていますが、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の利用率が低く、産業廃棄物の管理においていかにICT利用を推進していくのかが大きな課題となっています。
法規制の不備(細則の不備や軽微な罰則規定など)、脆弱な実施体制などもあり、依然として多くの不法投棄・不適切な処理・処分が行われています。
解決策
本調査は以下を目的としています。
(1)タイ国における産業廃棄物適正処理の推進
(2)所管政府機関であるタイ国工業省・工業局、並びに工業団地公社の産業廃棄物管理の向上
(3)タイ国内産業廃棄物排出事業者による産業廃棄物適正管理支援
(4)上記を通じて、日系企業の環境グローバル・コンプライアンス実現に資する
「産業廃棄物管理票(マニフェスト)連動型アプリケーション運営事業の事業化」
現地調査を複数回実施し、本邦受入活動としてタイ国工業省工業局の職員4名が 来日し、日本における産業廃棄物管理に係る
マニフェスト制度ならびに電子マニフェスト・システムについて、当社BPOセンターや当社ユーザー様の工場などで研修や視察を行いました。
当社が提供する廃棄物処理手続きにおけるリスク可視化、適正管理支援サービスは、自社で開発・所有し日本国内で顧客に提供している
環境管理のためのIT+BPO(アウトソーシング)サービスです。 650社、90,000現場以上でご利用いただいています。
今後、日本で培ったノウハウを駆使して世界の環境問題の解決に挑みます。