当社の運営する廃棄物総合管理システム「GENESYS-ECO」にて提供する「廃棄物の輸送および処理に関するCO2排出量可視化」機能について、2023年1月24日付でISO14064-3*1に準拠した第三者機関によって妥当性が確認され、保証を受けたことをお知らせいたします。
当社は、算定結果に対して国際規格に準じた客観的な保証を受けることで、お客様へより一層信頼性の高いサービスを提供し、今後もGHG排出量算定と開示の効率化に貢献してまいります。
なお、電子マニフェスト*2ASP等の廃棄物・有価物排出企業(排出事業者)向けクラウドサービスによるScope3*3カテゴリー5に特化した「廃棄物の輸送および処理に関するCO2排出量可視化」機能の第三者機関による妥当性の確認・保証取得は、国内初*4となります。
算定ロジックの信頼性、正確性へのこだわり
近年、ESG金融の進展に伴い、市場や取引先(サプライヤー)からGHG排出量の把握・削減、再エネ調達などが求められるようになり、さらに、各社の「独自ルール」算定から、「グローバルスタンダードなルール」で算定する時代へ変化してきました。
そこで当社は、信頼性の高いサービスを提供するべく廃棄物総合管理システム「GENESYS-ECO」の「廃棄物の輸送および処理に関するCO2排出量可視化」機能の算定結果に対し、同算定システムの使用者が定めたGHG排出量の算定範囲における排出量がGHGプロトコル*5「Corporate Value Chain (Scope 3) Accounting and Reporting Standard」および「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(ver.2.4)」(環境省・経済産業省)に基づいて適切に算定・出力されるものとして設計されているかについて、国際審査・認証機関のソコテック・サーティフィケーション・ジャパン株式会社(以下、「ソコテック」)を第三者機関とする審査を実施し、その妥当性の保証を受けました。
GENESYS-ECOとは
当社が提供する環境マネジメント業務支援サービスを利用することで使用可能。廃棄物管理に欠かせない、「許可証」、「委託契約書」、「マニフェスト」の三位一体の管理、国際基準であるGHGプロトコルに基づき、環境省のグリーンバリューチェーンプラットフォームの考え方で算定する「廃棄物の輸送および処理に関するCO2排出量算定」機能を搭載したクラウドサービスです。
専門知識がなくとも、手間なく効率的に正確なデータを算出できるように整備することで、工数削減を実現し、脱炭素へのはじめの一歩であるCO2排出量の見える化を支援します。また、廃棄物管理専門のスタッフによるBPOサービスを提供しており、廃棄物管理業務の効率化、コスト削減、コンプライアンス強化を実現できます。
<廃棄物の輸送および処理に関するCO2排出量可視化機能について>
・廃棄物処理のCO2排出量をマニフェスト単位で確認
・事業所や期間を指定してCO2排出量を集計・データダウンロード
・毎月のCO2排出量をレポート出力
・混合廃棄物の重量割合に基づく算定、内訳登録
・改良トンキロ法を用いた輸送CO2排出量集計
今後の展開
「廃棄物の輸送および処理に関するCO2排出量可視化」機能を活用した、静脈サプライチェーンにおけるCO2排出量削減、資源循環促進について支援してまいります。
当社は、創業から約30年、培った環境業界専門の知見・IT技術で、廃棄物・リサイクル業界の更なる効率化、資源有効利用、リバース・サプライチェーンシステム構築支援など、社会のカーボンニュートラル実現にこれからも貢献してまいります。
【認証機関概要】
会社名:ソコテック・サーティフィケーション・ジャパン株式会社
代表者:代表取締役 二場誠吾
所在地:東京都千代田区大手町1丁目7番2号 東京サンケイビル15階
設立:1997年5月
URL:https://www.socotec-certification-international.jp/
<注釈について>
*1 ISO14064-3:国際標準化機構(ISO)が定めたGHGに関する算定の妥当性の確認・検証に関するルールを定めたもの
*2 マニフェスト:産業廃棄物の処理を委託する際に、委託者が発行する伝票
*3 Scope1-3:以下のとおり、事業者によるCO2排出量の算定・報告対象範囲の区分
Scope1:自社の事業活動において直接排出したCO2排出量
Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用により発生する間接的なCO2排出量
Scope3:上記以外の事業活動に関わる上流・下流のサプライチェーンのCO2排出量
*4 国内初:当社調べ
*5 GHGプロトコル:Greenhouse Gas(温室効果ガス)の排出量算定と報告の国際・世界基準